ベビー・マッサージ

癒しのマッサージ
子に触れる気持ちよさ
 出産した二女と退院するとき、「ベビーマッサージ教室」の案内パンフレットをもらった。
 数カ月後に病院へ行くと、カーペットの上で、助産師の周囲に十人ほどのママたちが座っていた。それぞれの前にバスタオルを敷き、その上に赤ちゃんを裸にして寝かせている。ラベンダーの香がたかれるリラックスムードの中、指導が始まった。
 アーモンドオイルを手にたっぷりとり、赤ちゃんの足の指からマッサージを始める。難しい決まりごとは何もなく、ニュルニュルの手で、足の指一本一本から、ふくらはぎ、太ももと順番にマッサージしてやればいい。ふわふわの赤ちゃんの肌の上で、オイルを塗った手をずべらせるのは、こちらが癒やしてもらっているような気分になる。
 助産師さんが言った。
 「赤ちゃんの目を見て、ほほ笑み、話しかけながらマッサージしてください」と。「お天気がいいねえ」でも「くすぐったい?」でも、何でもいいらしい。
 「何よりも大切なのは、ママ自身が気持ちいいと思うこと。ママが『気持ちいい』と思うと、それは赤ちゃんに伝わり、ママがにっこりすると、赤ちゃんもにっこりしまず」
 助産師さんが言うには「ママはいつも赤ちゃんを好きではいられない。なかなかお昼寝をしてくれなかったり、一日中グズグズと機嫌が悪かったり」。ママたちは大きくうなずく。「そんなときこそマッサージして、ママが赤ちゃんに癒やしてもらって。赤ちゃんをまた好きになれるし、赤ちゃんも穏やかになる。大事なのはママが幸せな気持ちでいることでず」
 私はかつて日本で「これは、あなたのためなのよ」とみけんにシワを寄せながら母乳を搾り出し、離乳食をずりつぶし、除菌をしていた。私がキリキリしながら、育児本通りの「正しい」子育てをしていたことを、赤ちゃんだった長女は喜んでいただろうか。
 手を抜いても、休んでもいいから、にっこりしながら眺めたり、「あなたが好き」と触ってあげたりする時間をつくる。そんな子育てがあることを教えられた。「ママが幸せでいるのよ」というのは、英国での子育て中、繰り返し耳にした言葉だった。
 (園部容子主婦、イラストも)
高知新聞 2007.6.24.


自学推拿図説中の小児推拿を、簡略に、わかりやすく解説してみました。私も、2,3試してみましたが一定の効果はあるようです。可愛いお子様とのスキンシップをかねてお試しください。
なお、各手法について、詳しくお知りになりたい場合は、手法名をクリックしてください。


症状別マッサージ手法
かんむし 利尿する
かぜの初期 腹痛を止める
各種の熱 嘔吐を止める
元気をつける 止咳・去痰する
温める 精神を安定させる
消化を促進する 救急蘇生
下痢止め けいれん・まひ
通じをよくする


小児推拿
以下は家庭沐浴推拿中の小児推拿です。
あわせて参考にしてください。
 1.小児栄養不良
 2.小児腹瀉(下痢)
 3.小児夜啼
 4.小児発熱



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