精神安定のマッサージ


ひきつけⅠ
ひきつけⅡ
いらいらして落ち着かない
いらいらに頭頂(=百会)を
夜泣き
驚く,恐がる,ひきつける
ひきつけ、いらいら、感冒
ひきつけ、意識もうろう
ひきつけⅢ
ひきつけⅣ


ひきつけⅠ
掐(コウ)山根 
両方の内眼角の中央、鼻稜の付け根を、母指あるいは示指の爪で3~5回おさえます。
ひきつけを主治します。
 掐(コウ)人中 
 鼻の下の中央のくぼみの中で、上から1/3と下から2/3の境界点を、母指の爪でおさえます、5回、ただし覚醒したらすぐに止めます。
 ひきつけ、人事不省、新生児窒息を主治します。







 掐(コウ)老龍
 中指の爪のつけ根の後一分を、母指のつめで5回おさえる、あるいは覚醒したら即座に止める。
 〔主治〕 急驚風(急にひきつける)。











掐(コウ)十宣
 五指の爪の付け根の両側、左右の指頭を合わせると20穴。あるいは十指の爪根の正中の後一分、左右の手で10穴。
母指・示指で一つの指のツボを挟むように3~5回つまみます。
 主に救急に用いますが、熱をさまし、頭をすっきりさせ、蘇生させる作用が有り増す。


ひきつけⅡ
 揉総筋
 手首の横紋の中点を母指または中指の先端で捏ねるように100~300回揉むか、指先で3~5回つきます。
 次の手法とともにひきつけに用います







 清河水
 前腕の手掌側の正中線を、示指、中指二指の指腹で、手首から肘に向かって軽く反復して100~300回擦ります。









 清心経
 
中指の指腹を求心性に付け根に向かって反復して軽く擦ります、100~500回。



いらいらして落ち着かない
 次の揉高骨開天門推坎宮揉大陽を共用する手法を、四大常用手法と言います。感冒の頭痛やひきつけにも用います。
揉高骨 
 耳の後で髪の生え際を入ったところで、乳様突起(大きな骨)の後縁の下のくぼみ。
 そこを、両母指あるいは中指で左右両穴を同時におさえ揉みます。30~50回。








 開天門
 両眉毛の中心から髪の生え際までを、両母指で下から上へと交替に軽く擦ります、反復30~50回。






 推坎宮 
 両方の眉弓を中心から尾に向かって左右同時に軽く擦ります、反復30~50回。









 揉大陽
 眉の後の陥んだところを、両手の中指と示指を重ねて30~50回まわすように揉みます。両母指を使っても良いです。


いらいらに百会を使う
 按揉百会 
 百会穴は両耳尖の直上と頭頂正中線の交わるところ。母指で圧迫30~50回、あるいは100~200回揉む。
 驚きやすい、いらいらするなどの等症を治療します。
 あわせて、以下の手法も使います。









清肝経 
 示指の指腹を求心性=付け根に向かって反復して軽く擦ります100~500回









 清心経
 
中指の指腹を求心性に付け根に向かって反復して軽く擦ります、100~500回。








 揉掐(コウ)魚際
 
母指球と小指球が交る手首のところのくぼみを、母指または中指の先端で100~300回捏ねるように揉んだり、5~20回つくようにします。 

夜泣き
 搗小天心 
 〔位置〕 母指球と小指球が交接する陥凹中。
 〔手法〕 母指あるいは中指の先端で5~20回つきます。
 〔主治〕 熱をさまし、驚きを鎮める効能がありますから、夜なきを主治します。



驚く,恐がる,ひきつける
掐(コウ)揉五指節:去風鎮驚。
 〔位置〕 指背で五指の近位指節関節。
 〔手法〕 母指の爪で3~5回つきます。










 清肝経 
 〔位置〕
 示指指腹。
 〔手法〕 指腹を求心性に反復して100~500回軽く擦ります.










  掐(コウ)老龍 
 〔位置〕 中指の爪甲根部の後一分。
 〔手法〕 母指の爪で5回つく。ただし覚醒したら即座に止めます。


ひきつけ、いらいら、感冒
猿猴摘果
 両手の母指・示指で患児の両耳の尖端を捏ねながら上に3~5回あげます、さらに両耳垂を捏ねながら下に3~5回引っぱります。


ひきつけ、意識もうろう
 鳳凰展翅
 両手の示指・中指で患児の手掌の両側を挟んでおいて、手背第四、五中手骨間隙(コウ精寧)と、手背第二、三中手骨間隙(コウ威霊)を両母指の爪でついた後、手首と前腕を上下に振ります、20~30回。
コウ精寧
 








 コウ威霊


ひきつけⅢ
 丹鳳揺尾
 左手の母指と示指を対にして、患児の手の中央を指頭で腹背同時に揉みます。
 (拳を握った時に中指の先端が当るところで、手のひら側を内労宮、手の背側を外労宮穴といいます)
 同時に、右手の母指あるいは示指で患児の中指心経穴を3~5回爪でついた後、さらに中指を捏ねて環のように揺るがします、5~10回。
 気を調和させて、血を生みます。


ひきつけⅣ
 揉耳揺頭:鎮驚安神、調和気血。
 両手の母指・示指で、患児の両耳垂を30~50回揉んだ後、両手で患児の頭の両側を抱えて、順逆の時針方向に各5~10回回すか、あるいは左右に側屈各5~10回。
 気血を調和させる作用があります。

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